反証
新機能につく「人離れ」のリスクは「個人の好みの問題なので避けられない」
という話はまったくその通りですが、決定的に私と違うのは、その新機能を追
加した後についたユーザは本当に新機能を受け入れ支持してくれているのか、
またはゲーム人口の増加と比例した「割合の増加」なのか…の区別なく、単に
やる人増えればおっけ〜としている部分です。
たとえば外注では、そのようなことはクライアントが許しません(笑)。絶対に
人離れさせない新しい機能を要求してきますし、それが達成できなければギャ
ランティは発生しません。つまりペナルティとして発注費を値切られるわけで、
そうなれば個人の好みがどうのなどと言っている暇でもっとデザイン練れよと
いう話になるわけです。
ユーザとともに進歩していく、という概念はユーザの人格をまったく無視した
妄想です。逆に考えてみるとわかるかと思いますが、「進歩したユーザ」とは
いったいどういった存在になるのでしょうか…デザイナーに都合のいい行動を
する人形を欲しがることとなんら差はありません。
進歩しないことも進歩することと同じように重要です。進歩の余地があるから、
新しいおもしろいアイデアがあるから、さあ盛り込もう…では短絡に過ぎます。
一歩足を出す前に、この足を出したら身体が傾いて転ぶかもしれないという可
能性を考え、あえて足を出さない…といった対応を取ることができるからこそ
のプロフェッショナルではないでしょうか。
「気にいらないからここを変えろ!」のくだりについて、この方式で進歩を図
ることもできはしますが、確実ではないように思います。これを実際に運用す
れば、結果あるユーザ層に対して特化されることになり、「新たに獲得出来た
人が多ければそれでいい」という「同じ書き込み内の文章」で望んでいる結末
と矛盾します。
いいモノを作ればたくさんの人々にウケますが、その逆…たくさんの人々にウ
ケたものがいいモノである、というのは成立しません。ウケるのはモノに対す
るレスポンスです。モノより先に出るレスポンスはデマかテロだけです。
アンケート葉書(ユーザーカード)についての認識が根本から違うようですし、
そもそもアンケート葉書などという野暮ったい呼称は(本質はアンケート以外に
あることは明らかです)「開発に携わる立場にある人間」は使わないはずなので
すが、本当にゲームを作られた経験があるのでしょうか?サブ的立場にいたと
いう話であるなら、それはサポーターであって、プロデューサーとは違います。
才能はないと自負しているようですが、才能がないのならなぜ他人に才能があ
るかを断じることができるのでしょうか(一人の才能から生まれるケース〜の
文節)。自己矛盾はこれで3ケース目ですが(1:3段落前で説明、2:'別にそんな
奢りはありませんが、適当に過去の遺産をパクって(中略)とてもじゃありませ
んが、出来ません'=奢りはないと書いた直後で強烈に奢っている)…、ちゃん
と考えて書いていますか?
記事番号:1238
投稿者:Tobimoai
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投稿日:1997年02月22日 17時44分25秒
キーワード:"あなたに新しい型を与えてあげるわ"
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