補填

アンケートはがき(ユーザーカード)に限らず、会社宛に到着する郵便物はもれ
なくすべて開封され、しかるべき部門に転送されます(転送→開封、かな?)。

それでも、すべてが読まれ、かつ反映されるわけではありません。ユーザーカー
ドそのものには製品固有の番号が印刷されていたり、番号シールが貼ってある
などされている場合があります。このような形式のものは、開発部門に回る前
に「サポート部門か外注のデータ入力屋」に渡され、新製品案内などの送付に
使う情報を作ることがあります。

会社の大きさにもよりますが、社員50人ほどの会社ではすでに「開発部門に
は直接渡らない」体制ができあがっています。理由としては、複数の開発チー
ムをかかえているためにどのゲームのどの部分を誰が作ったか管理しきれない
こと、開発に一度渡したら二度と戻ってこない場合がある(笑)こと、開発の人
間が住所や電話番号を控えて個人的な報復/ラブコールをする行為を未然に防
止することなど、詳細は会社に依ります。

最重要課題として、ユーザーカードには個人情報が含まれるために、外部の人
間に見せることやそれに準じること、または外部の人間のことなど何とも思っ
ていない社内の人間に見せることそのものを厳密に禁止する必要があります。

じゃユーザーカードの意見欄はなんなんだ?という話ですが、たいていの会社
では記入できる欄そのものが狭くなるように質問項目を増やして調整していま
すよね?この場合、サポート部門等でデータとして再入力した意見欄の内容だ
けを開発部門に転送する処置の手順を簡単にするのが目的です(100%そうかは…)

ほぼ個人経営に近いような会社では前述の個人情報にかかわる問題には直面し
ないためでしょうか、記入欄は不当に大きいです(^^;。こういうものはたいて
い開発の人間が「見せて〜」と言えば見ることはできますが、やはりいろいろ
問題はあります。開発とはいえ天才から国家認定すれすれの馬鹿まで様々な人
間がいますので(実体験)、何をされるかはわかりません。

以上はどの業種にも言えることですが、特にゲーム関係の会社は「コミュニケー
ションが取れなくて一人黙々とゲームやってたら技術力がついちゃった社会不
適合者」で成り立っているようなものですから、真剣にヤバいです(^^;

ではどうすれば開発に安全確実に伝わるか?というと、「匿名、封書、名指し」
です。たいていのゲームには、スタッフ個人を識別できる名称を表示する機能
があるか、添付マニュアルの奥付に一覧がついています。これらはそのために
つけているようなものですので、積極的に利用してください。

たとえ内容が罵詈雑言であったりしても、最後に「ここの何をどうすればこう
は思わなかった」などの建設的な意見をつけてもらえれば、おたがいに時間の
浪費をしなくて済むことになりますし、印象に残りまくるので(笑)確実に反映
されます。読む側にとっては匿名だというのはささいなことでしかありません。
記事番号:1233
投稿者:Tobimoai
リモートホスト:d046123.aif.or.jp
メールアドレス:pxn14071@niftyserve.or.jp
投稿日:1997年02月22日 11時31分53秒
キーワード:"あなたの小屋を私の翼の上に建てて"

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